Net Expressは、国際標準COBOL2002規格の主要機能をサポートし、主要なビジネスプロセスを.NET FrameworkやWeb、その他の分散プラットフォームに拡張するCOBOL開発環境です。既存のビジネスロジックからエンタープライズコンポーネントやサービスを即座に構築でき、それらを使用して新たな .NETやWebアプリケーション、クライアント/サーバのアプリケーションを、分散環境で開発することが可能です。
Net Expressは新たなアプリケーションの構築ならびに、実証済みのビジネスロジック、データおよびプログラミングリソース活用のための環境を提供し、最新の業務アプリケーションにおける開発サイクルを短縮するとともにその展開を加速します。
既存のCOBOLビジネスロジックとデータアクセスは.NET Frameworkで再利用でき、既存COBOL資産を.NET環境で活かすことが可能となります。さらに.NET Frameworkにおいて、そのクラスや特長を利用してアプリケーションの拡張や新規アプリケーションの作成も可能です。
また、Net Express 5.1J では、Microsoft Visual Studio 2008へのCOBOLサポートが追加されました。COBOLベースのWindows Presentation FoundationやWindows Forms、WebFormsユーザーインターフェイスのデザインを含むCOBOLアプリケーションがVisual Studioで使用できます。
Net ExpressはDirect COBOL Webサービスをサポートし、サードパーティのアプリケーションを必要とせずにWebサービスを作成、利用および展開することができます。追加のプログラミングなしに、COBOLコンポーネントをWebサービスに変換でき、複数のプラットフォームや言語にわたるアプリケーションやシステムでの、既存のビジネスロジックの使用・再利用を可能とします。Net Expressで作成されたCOBOL WebサービスはServerで実行され、Net Express およびServer ExpressのWebサービスクライアントサポートを使用して、Microsoft .NETクライアント、Java環境およびCOBOL自身によって、企業全体での利用が可能です。 ※1
※1.Server ExpressはLinux/UNIX向けCOBOL開発環境です。
Net ExpressのCOBOL/Java Interoperabilityを使用するとJavaプログラムからCOBOLを呼び出すことができ、また、COBOLによってJavaオブジェクトを呼び出すこともできます。さらに、Net Express Interface Mapping Toolkitによって既存のCOBOLインターフェイスをEnterprise Java Bean (EJB) として公開、複合COBOL/Javaソリューションの一部とすることができます。Server for SOAおよびJ2EE Connectorによって実行することで、COBOLアプリケーションはIBM WebSphereやWebLogic、Oracle Application Server、Jboss、富士通 Interstage、日立 Cosminexus、NEC WebOTXなどといった主要なJavaアプリケーションサーバから、J2EE準拠の方法による活用が可能となります。
Net Expressは生産性の高い開発環境を提供し、Windowsアプリケーションや多層分散アプリケーションの作成および保守管理が可能です。実行環境製品には、Server for COBOLとServer for SOAがあります。
Server for COBOLは、Net Expressで開発したCOBOL アプリケーションをWindows、.NET Framework、LinuxおよびUNIXに展開するための、パフォーマンスの高い、強力で実証済みかつポータブルなプラットフォームを提供します。
Server for SOAは、Server for COBOL のすべてのコンポーネントに加え、COBOL言語専用アプリケーションサーバ「Enterprise Server」コンポーネントが含まれた製品です。COBOLサービス、COBOL/J2EEアプリケーションおよびDirect COBOL Webサービスを、Windows、LinuxおよびUNIXに展開するための、スケーラブルで管理が容易かつパフォーマンスの高いトランザクション環境を提供します。