Rocket® COBOL Server
(formerly a Micro Focus® product)

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製品概要

COBOL Serverは、お持ちの COBOL 資産を Windows,Linuxをはじめとした様々なプラットフォーム上で活用することができる COBOL の実行環境製品です。COBOL Server は、開発環境製品 Visual COBOL を用いて生成したネイティブコード、Java バイトコード、CILコードの実行環境を提供します。

開発環境製品 Visual COBOL を利用したコンパイル
開発環境製品 Visual COBOL を利用したコンパイル

特長

1. ネイティブコードでの運用

COBOL Server は、お客様の価値ある COBOL 資産をWindows, Linux をはじめとした様々なオープン環境上で 64 ビット/ 32 ビットで最適化された実行モジュールやリンクライブラリの実行に必要なランタイム環境を提供します。テラバイト規模の各種 COBOL データファイル(順/相対/索引/行順) に対応し、これまでご利用いただいていた各種データファイルを継続してご利用いただけます。また、データベースアクセスも可能なため、容易に他システムとのデータ連携が行えます。

ネイティブコードでの運用
ネイティブコードでの運用

また、COBOL Server に付属する SOA 機能は、開発環境製品 Visual COBOL で開発した COBOL プログラムの RESTful / SOAP 形式の Web サービスを実行するホスティング機能や、フロントに配置された Java EE アプリケーションサーバーとの EJB 連携機能を提供しています。本機能を利用することで、ビジネス価値のあるCOBOL 資産の品質を維持しながら、短期間、かつ、容易に他システムとの連携やデータ共有を実現できます。

SOA 機能を用いた RESTful Web サービス
SOA 機能を用いた RESTful Web サービス

Java SOA 機能を用いた EJB 連携
SOA 機能を用いた EJB 連携

SOA 機能の管理機能は、標準的なブラウザーからアクセスできる Web 画面として提供されており、包括的なサーバー管理、ロギングを提供するブラウザベースの管理コンソール。個々のサービスの展開/起動/停止/編集/削除を容易にするだけでなく、問題の追跡や診断に役立つジャーナルおよび統計データが参照できます。また、Web API からの管理操作も可能です。

2. Java バイトコードでの運用

COBOL Server は、開発環境製品 Visual COBOL を用いて生成された Java バイトコードを実行するためのランタイム環境を提供し、Java バッチアプリケーションや、Java アプリケーションサーバー内で、Java 言語からシームレスに COBOL ロジックの実行を可能とします。

Java バイトコード運用例
Java バイトコード運用例

3. CIL コードでの運用

COBOL Server は、開発環境製品 Visual COBOL を用いて生成された CIL コードを実行するためのランタイム環境を提供し、VB .NET, C# などの .NET 言語のバッチアプリケーションや、IIS 上で .NET 言語からシームレスに COBOL ロジックの実行を可能とします。このCIL コードは Windows 上の .NET Framework 4.x上での利用に加え、Windows / Linux 上の .NET6 上で動作でき、VB .NET, C# などといった .NET言語と COBOL のシームレスな連携を実現します。

CIL コードでの運用
CIL コードでの運用

4. クラウド対応

COBOL Server を利用した COBOL 資産の活用は、これまでのようなオンプレミス環境での運用だけではありません。クラウド環境を利用することで、パイプラインやサーバーレスといったクラウドプロバイダ―が提供する様々なクラウドサービスを利用することができるため、ビジネス環境の変化に迅速な対応が行えるシステムとして COBOL 資産をご活用いただけます。

5. コンテナ対応

COBOL Server はコンテナ仮想化技術に対応しており、コンテナ仮想化技術の特長をフルに活用することで、本番環境をイメージとして保全し、他のコンテナイメージ同様にオーケストレーションツールと連携、運用状況に合わせた柔軟なシステム構成を自動的に適用するなど、ビジネス基幹を支え続ける COBOL システムの冗長性やパフォーマンスを改善することができます。RHEL7.4 以降、 SLES 12 SP3 以降、Amazon Linux 2, 2023では、Docker ベースの COBOL ランタイムイメージを提供しており、RHEL 8.2以降, Rocky Linux 9 では、Podman ベースのCOBOL ランタイムイメージを提供しています。何れのコンテナもコンテナ毎にライセンスを購入する必要がなく、コンテナが稼働する物理/仮想サーバーに割り当てたコア数分のライセンスを購入すればよいので、大規模ユーザーの求めるアジリティやスケーラビリティを実現します。

コンテナ対応
コンテナ対応

6. 基幹システムに要求される高信頼性と対障害機能

COBOL が担う基幹システムの安定的な運用は、企業の最重要命題です。COBOL Server は、エンタープライズレベルのリカバリ機能を提供し、システムの信頼性、可用性、保守性を向上させます。さらに、パフォーマンス解析ユーティリティである Profiler や、統合化トレース機能 CTF といった、万が一の障害発生時で利用できる診断ツールを提供しています。

7. その他の主な特長

  • DFSORT, Syncsort 互換ソートや索引ファイルの再編成を行うリビルドといったツールを提供

  • 日本語を含むマルチバイト文字に対応

  • システム間データ連携で標準的に利用される XML,JSON フォーマットのサポート

  • FileShare による高速なネットワークファイル共有

稼働環境

COBOL Serverの稼働環境は、「よくあるご質問」の「Visual COBOLの稼働環境は?」でご確認ください

※COBOL Serverの稼働環境情報もVisual COBOLの稼働環境情報内に含まれています

製品カタログ

COBOL Server 10.0J 製品概要