コスト削減と生産性向上を目指し、メインフレームからクラウドに移行。
既存資産を再利用し、迅速かつ低リスク・低コストでモダナイゼーションを実現。
Kmartはオーストラリア・ニュージーランドに店舗を展開し、31,000人以上の従業員を抱える小売企業です。同社では、オンラインなど買い物の形態が変化する中、新しいビジネス戦略をサポートするためにシステムを大幅に変革する必要がありました。
お客様に低価格な商品を提供することを重視しているKmartは、ITコスト削減と生産性向上を目的に、メインフレームで稼働しているシステムのクラウド移行を検討していました。メインフレームのコスト削減とともに、約4,000本のJCLや946画面を含む「コア商品システム」を迅速に提供することを目指し、既存資産を再利用するモダナイゼーションを選択。プラットフォームをAWSへ移行すること、Micro Focus Enterprise 製品技術を利用すること、CIなどの開発ツールチェーンを採用することを決断しました。プロジェクトは2019年3月にスタート。コロナ禍におけるリモート体制下にも関わらず、9か月という短期間で移行作業を完了し、2020年5月には新しいプラットフォームで稼働を開始しました。
新たなシステムでは、大幅なコスト削減とクラウド化による俊敏性の向上、変更を反映するまでのスピードの向上も実現しています。また、データへのアクセス性の向上や新しいIT技術の導入が可能になるなど、会社全体のモダナイゼーションが加速しています。Kmartは今回の成功事例を基に、より大規模なモダナイゼーションを検討しており、さらなる顧客サービス向上のためのIT変革を着々と進めています。
※マイクロフォーカスは「Micro Focus Universe 2021」において、Kmartを「Digital Transformation Innovation Award」の受賞者として発表しました。
(この賞は、デジタル・トランスフォーメーション・プロジェクトを実施して、アプリケーション・デリバリーの加速、ITトランスフォーメーションの簡素化、サイバー・レジリエンスの強化、タイム・トゥー・アクションの分析などの重要な成果を上げた組織を表彰するものです。)
Universe 2021において、Kmartの最高技術責任者 Michael Fagan氏より本事例についてお話いただいた動画をご覧ください。(日本語字幕付)